教育関係共同利用拠点

目的
 練習船勢水丸は、平成22年6月より「黒潮流域圏における生物資源と環境・食文化教育のための共同利用拠点」として、全国の大学および高等専門学校等の学生の実習に供されることとなりました。本教育関係共同利用拠点事業の目的は、黒潮流域の洋上教育の拠点として、黒潮流域圏の水産資源教育、自然・環境教育並びに地域の食文化教育に広く活用し、多くの学生が海に親しみ、海についての理解と関心を深める機会を提供するとともに、現代社会が求める自然に基づいた持続可能な社会実現を担う若者の育成に寄与しようとするものです。

特色
 海洋・水産・気象等に関する教育研究設備が整った練習勢水丸を利用し、実習フィールドとして優れた特性を持つ伊勢湾・三河湾・熊野灘を主とした本邦南方黒潮域から東シナ海に至る広大な黒潮流域圏での洋上実習を実施します。それによって、水産学・海洋学・海洋生物学・海洋環境科学・気象学等の総合的な知識と教育効果が得られます。また、伊勢湾・熊野灘を中心とした黒潮流域での洋上実習と、各地域の魚市場や海産物加工場の見学、ならびに郷土料理実習等を組み込んだ従来にはない形の実習プログラムでは、黒潮流域圏の海洋学・水産学の一貫した知識と経験に加え、黒潮がもたらした気候風土と地方食文化を学ぶ機会を得ることができます。

実習航海の形態
 本教育関係共同利用拠点事業では、実習の共同利用の形態として、単独航海と公開実習航海(混乗)を行っています。
単独航海は、練習船をもたない大学に対して洋上実習の場を提供し、教育的支援を行うもので、利用大学のカリキュラムに組み込まれ単位認定が行われます。

公開実習航海は、本学で行われる実習航海のうち、本教育関係共同利用拠点事業の目的に合う実習航海について、他大学等の学生に乗船の機会を提供するものです。実習では本学教員の下で本学学生と同様の実習を受講することになります。
 平成25年度より、公立大学・私立大学・短期大学の学生は授業料等免除で公開実習航海を受講できるよう、特別聴講学生の受入制度を一部改正しました。
教育関係共同利用航海 公募要項
 教育関係共同利用航海に関する申し込みや公開実習航海の詳細は、下記をご覧ください。
・公募要項
・乗船に必要な書類